12月18日
公立中高一貫校の試験問題を見ていて思うことは、答えよりもプロセスを重視している感じがあるということです。
最終の答えを求める前にそのプロセスを求める問題やプロセスを経ないと答えにたどり着かない問題。
このパターンが多い。
そして、答えの求め方のほうが配点が大きいテストの構成になっている。そのため、答えではなくてプロセスを十分に理解していなくてはならない。
答えがあっていたからOKというのは通用せず、なんでその答えになるのかを理解していないといけない。
どちらかといえば、考え方はあっていたけど、答えを間違えたの法が価値があるといえます。
答えが合っていればいいという考えをしていると点数が取れなくなってしまう。まぐれで高得点が取れるということも難しいでしょう。
「なぜ?」その答えになるのか?そのことをしっかり説明できるように問題を解いていかないと安定した得点ができないのです。
「なぜ?」その答えになるのか?の説明する力を強化するためには、一度解いた問題を実際にどうやって説いたのか?説明させるのがいい。
質問は、「何でその答えになったの?」と聞くだけでいいのです。
なんとなく、答えを導き出せたでは困るので、この質問をするのだけれどこの質問をすることによって、どう考えて答えにたどり着いたのか?子供は考え始めます。
はじめは、相手に伝わる説明をすることが難しくてなかなかうまく説明ができなかったりもするのですが・・・。
「A君よりB君のほうが早いことがわかったのでB君のほうが早い。」
こんな回答を平気でするわけです。
どんな計算をすることでB君が早いことがわかったのか?その説明しなければならないのですが、それができないのです。
算数の問題なんだから数字で答えなければいけないのに言葉が足りないのです。
でも、本人はいたってまじめに答えているわけで、何がおかしいのかがよくわかっていない。
これは訓練をするしかありません。理論的思考力はついていても、頭の中で考えたことを説明できないと得点できないのですから。
そのうち、プロセスを聞かれるのがわかっているから頭の中を整理しながら問題を解くようになる。
説明すること自体もうまくなっていく。
この訓練を繰り返していると、余白に書いているような計算も意味をもつようになってくる。
適当に余白に計算していると後で説明ができなくなるから、整理して計算を書くようになったり、注釈を付けたりして工夫をするようになる。
そうして頭の中を整理しつつ導き出した答えは、後からきちんと解き方の説明ができる。
説明ができるということは、問題を解くプロセスを書けるということでもあるから得点力が上がっているわけです。
根気の要る作業だけど、これをしないと得点のベースが上がっていかない。
これが、できるようにあったら合格が見えてくるのだと思う。
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