私は親として、桜はもちろん下の二人の娘にもですけど、柔らかい頭、自分で物事を考えられる人になってほしいと思っています。
これからの時代を考えたときに、既存のルールや考え方に縛られるのではなく臨機応変に物事に対処できる人になってほしいと思っているのです。
学校の勉強が必ずできなくてはならないとは思っていません。できないよりかできたほうがいい程度と思っています。
でも、いい高校やいい大学に入るとその後の人生の選択肢が増えることは確かです。
ですから、桜にはこの中学受験に受かってほしいとは思っています。
そのほうが将来のことを考えた時に選択肢の幅が増えることは間違いありません。そして、目標としている学校での生活を考えると地元の中学よりも学校生活の中で得られるものが多いと感じているからです。
でも・・・。
必ず目標の中学校に入りなさい、絶対に受かりなさいという考え方ではまったくありません。
もちろん、サポートもするし、一緒にわからないところは考えるし、教えることはします。
中学受験をするために必要な環境は親として整える覚悟ですし、我が家のレベルでできる限り整えているつもりです。
桜の勉強のためなら優先順位を高くしてパパの時間も割くようにしています。でも、必ず受からなければならないと桜に言ったことはありません。
「目指していることを達成するために、できる限りの努力はしよう。」とはいいます。
でも、受からなかったら地元の中学校に行けばいいんだよ。パパもその学校に通っていたんだから。そして、凄い楽しかったとも伝えています。
目標の学校に行くことがいいことで、地元の学校に行くのは悪いこと、そんなことはまったくなくてどちらの学校にもいいとこ、楽しいことがたくさんあると伝えています。
ただ、桜には、今目指している学校のほうがあっているのだろうと思っています。
桜は根っこがまじめです。勝敗にこだわるタイプの性格でもありません。その代わり、親の期待に人一倍答えようとする子供でもあります。
小さいころからそうでした。
だからこそ、親からの期待やプレッシャーはかけてはいけないと思っています。
桜は、親の期待にこたえようとしてパンクしてしまう可能性があるからです。
受験勉強がきつければリタイヤすることもOK。一年間勉強して受験に失敗してもそれはそれでいい経験と言っています。
桜だからそうしています、桜の妹の楓と椿なら違うことをいっているかもしれません。
大人になるために必要なのはあらゆることの経験と思っています。そう考えれば、中学受検に落ちること受かることも経験です。
人生は長いです。将来子供たちが素敵な人になるためにはひとつでも多くの経験をつむべきと思っています。
それに、この中学受験に失敗したとしても高校受験のときにその経験は生きるはずです。
あの時、こういう勉強の仕方をしていたら受かっていたに違いない。あの時ここで手を抜いたからきっと受かれなかったんだって。
結果がどうなっても一生懸命にやったのであれば、今やっていることはきっと桜の人生において意味のあることになるのだと思っています。
我が家の中学受検は、そんな気持ちで挑んでいます。
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