学習指導要領でわからないことを確認する前には、準備が必要です。
というのは、わからないことをわからないと正直に申告するのは勇気がいることだからです。
大人でも知っていて当たり前の事を忘れたりしていたら、「はずかしい」「気まずい」と思いますよね。
子供の勉強の場合学校で教わっていることがわからないわけで、
【 わからないこと = 悪いこと・よくないこと 】
という意識を持っているものです。
わからないことをほっておいてどんどんわからなくなるよりも、「わからないです。教えてください。」と進んで申し出る方が子供にとっては大変なことなんです。
そこに、親からの
「なんできないの?」
「こんな問題、前は解けていたでしょ。」
「一度、お母さん(お父さん)が教えたよね。」
なんてことを言ってしまったら、子供は、
「そんなことをいわれてしまうなら、教えてなんて言えない。」
となるのです。
子供の心を追い込まないように、「わからないことは、教えてもらえる。」という環境を親が作ってあがる必要があるのです。
ですから、
「なんできないの?」
「こんな問題、前は解けていたでしょ。」
「一度、お母さん(お父さん)が教えたよね。」
のような言葉は、絶対に使ってはいけないのです。
そして、子供のわからないこと探しをする場合には、その目的を子供にしっかりと伝えなければなりません。
パパ 「桜、今、算数はわからないことが多いだろ。」
桜 「うん。」
パパ 「わからないところをわかるようにするために桜のわからないことをおしえて。」
桜 「うん。」
パパ 「どんどん質問していくから、わからないとか自信がない時は
隠さないでいうんだよ。それがすごっく大事なこと。」
「約束できる?」
桜 「うん。わかった。」
と始めたんです。こうして目的を伝えても、
【 わからないこと = 悪いこと・よくないこと 】
の意識が強いので、答えるにも歯切れが悪いのです。
ですから、そのうち
パパ 「はいっ!わからないこと発見っ。ここをつぶせばテスト2点アップ!」
「イェ〜イ!(桜とハイタッチ)」
こんなことをしていると、最後の方には・・・。
桜 「へーい!桜、ここも分からないぜ!」
(ちょっと、調子に乗り過ぎな感はありましたが・・・・。(^^; )
わからないことをわからないと自信の無い単元を自信がないとしっかり教えてくれました。
【 わからないこと = いいこと 】 にしてくださいと言っているのではありません。
ここでの目的は、子供がわかっていない部分をしっかり教える側として把握することが最重要なのです。
ですから、わからないことをしっかり教えてもらうのに面白おかしくこの作業を進めました。
子供が引け目を感じることなくわからないことを正直にわからないといえる環境をまず作ることこれが、学習指導要領でわからないことを確認するための準備として絶対に必要なことといえます。
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