緊急!家族会議 その1へ
パパ 「一緒に勉強をやったほうがいいなら、家庭教師の時間を作るよ。どうする?
自分で進める。それとも、一緒にやるか?」
桜 「一緒にやったほうがいい。」と答えるものの元気はありません。
パパ 「じゃあそれは、OK。わからないところは一緒に進める時間を作ろう。
これで明日から気持ちを新たに走り出せる?」
桜 「うん。大丈夫。」
中学受験は親子の受験とも言われています。
それだけ、子供が精神的にも未熟な段階での受験だし、親のサポートなしに一年間の受験戦争を乗り切ることはできないのだと思います。
勉強の方法もそうだし、何が足りなくて何をすればいいのかを小学6年生だとまだ判断がつかないことも多いのだろうと思うのです。
とにかく、親として心配だったのは、親の期待にこたえようとして桜が無理をして中学受験に挑もうとしているのではないかということでした。
受験をやめるのでも、それはまだ受験という挑戦をするには早かったんだって思えばいいと本当に思っていたのです。
私は、一度決めたことをやめることは、決して悪いことではないと思っています。無理だと思ったら潔く判断が間違っていたことを認めて引くことも重要なことだと思うのです。
受験をしないと決断したなら、潔く自分の力の足りない部分を認めて引き返すということを学べるはずと思っていました。
桜の「受験はする。自分が行きたい。」
この言葉を聴いた時に、親として桜を絶対受からせてあげたいと思いました。
一年 を通しての戦いですから、当然、中ダルミや気分の乗らないことも出てくると思います。
でも、そういった状況を作ってしまう原因は大体決まっているのです。
受験する本人は、勉強はしなければいけないと思っているけど勉強が難しくなるにつれて、わからないことがたまっていて勉強がだんだんと面白くなくなって勉強をするのが辛くなってくる。
そうなってしまうと本人もどうしていいのかわからない状態に陥ります。
勉強が辛くなる原因のほとんどはこれなんです。
この家族会議をした時点で、桜の弱点の算数でした。ですが、算数は毎朝コツコツと問題集に取り組んでいることで、その成果も現れ始めているとのママからの報告を受けました。
ほかの教科の躓きは見られなかったので、それなら勉強への取り組み方は現状維持で様子を見ることで会議は終わりました。
パパは、桜と常に一緒に勉強をすることはできません。なので、いつでも家庭教師になることを約束しました。
こうして、夏を前に気持ちを新たに勉強に取り組むことを家族で確認してさらに中学受検という戦いは進んでいくのでした。
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