小学生のお金の教育!

お金の教育

私が小学生のころは、毎日、放課後になると駄菓子屋に集合してすきないお小遣いで好きなものを買って遊んでいた記憶があります。
お小遣いがなくて、友達が買い物するのも見るだけの日もありましたし、ちょっぴり、懐具合がよくて普段は高くて買えない駄菓子を買ったりした記憶が今でも残っています。 (本人的には豪遊でしたが、50円程度の金額だったと思います。(^^;  )
そういった経験の中で、自分のお小遣いを『何に使うのか?』『何をあきらめるのか?』そんな取捨選択を常にしていたように思います。
そして、【お金は使えばなくなるもの】 【我慢してお金をためること】 【お金の価値】 そういった当たり前のことではあるのですが、お金の基本を学んだように思います。
最近は、私の子供のころのようにお金の勉強をさせてくれた駄菓子屋さんも見なくなってしまいました。
小学生が集まる駄菓子屋さんが無くなるとともに、子供たちが自分で考えてお金を使う場面が少なくなっているような気もします。
でも、お金の使い方を学ぶことってとっても大切なことだと思うのです。
限られたお小遣いを手に平に握り締めて、『何を買おうか?』あれこれ悩んで買い物をした経験を私は、桜にも経験して欲しいと思っています。
そんな経験をどうしたらできるか?そんなことを考えて、我家でやっていることを紹介したいと思います。
どこで、お金の基礎を学ばせようか?と考えて実践の場としているのが、縁日です。
そう、お祭りの縁日。
この時に、お金の使い方を経験させています。
小学生なので夜、食事が終わった後にお散歩がてら、家族で祭りの雰囲気を楽しみに出かけるのですが、その時にお小遣いを渡しますよね。
この時にちょっとした、ルールを決めることで駄菓子屋を通して学んだお金の勉強をさせることが出来るんです。
これは、我家のルールですが・・・

  • ルール1 = やりたいことを全部できない金額を渡す
  • ルール2 = お金の使い方に親は一切、口を出さない
  • ルール3 = 追加のお小遣いは絶対に出さない

我家では、この3つのルールを確認してお小遣いを渡します。
なぜ、このようなルールが必要なのか?その理由を説明しようと思います。

お金の事を学べるか?それは、お小遣いの渡し方次第!

それでは、なぜ3つのルールが必要なのか?説明をしていきますね。

ルール1、やりたいことを全部できない金額

ケチでこういったことをするのではありませんよ。自分のやりたいことが全部できる金額を渡してしまうとどうなるのかをまず考えたのです。
くじを引いて、焼きそばを食べて、チョコバナナ、カキ氷、金魚すくい。桜のフルコースを考えるとこんなところでしょう。
これを全てやった場合にいくらになるのか?ざっと考えてみると1500円くらいのものです。
一年に一度だから1500円をお小遣いとして渡すのも一つの考え方だと思います。でも、これをしてしまったら桜は、何も考えずにお金を使うことでしょう。
お財布の中身を気にすることなく遊びたい放題遊んでもやりたいことが全部できるからです。
でも、それでは親お財布で遊んでいるだけで何の経験にも勉強にもなりません。
では、1500円を900円にしたらどうでしょうか?
すると一気に使い方が難しくなるんですね。
どう考えてもやりたいことを全部するにはお金が足りないからです。
そこで、子供は知恵を絞り始めます。『何が一番やりたいんだ?』とか、『お好み焼きは500円だから絶対に食べない。』とか『200円で遊べるものは何だ?』とか縁日の入口から出口まで一周して何があるのか?いくらかかるのか?そんなことをあれこれ考えるようになります。
その上で、自分がこれをしたいというものを決めてお金を払うはずです。桜を見ていると実際にそうしています。
当然、全てを楽しむには予算が足りませんから、あきらめなければならないことも出てきます。その判断も同時にすることになるのですね。

ルール2、お金の使い方に親は一切、口を出さない。

お金を渡すのは、親ですし、使い方を見ていると危なっかしいのでついつい口を出したくなります。『くじを引いたってあたらないよ。』とか、『お菓子ばかりでなく何かおなかになるものを食べなさい。』とか・・・
でもそれって子供が一生懸命考えていることを全て台無しにしてしまう行為になってしまうのです。
私も、いい親を演じて口では、『桜の好きなように自由に使いなさい。パパは口出ししないから!』といいつつも、
くじを引こうとしている桜に『どうせあたらないよ300円なくなっちゃうよ。』なんてことを言っていたことがありました。 (桜が小学校1年生の時の事だったと思います。)
言っていることとやっていることが違う自分に気が付いて、はっと我に返ったんです。
好きに使っていいといっておきながら、ああでもない、こうでもないと私がこうしたほうがイイと思っているほうへ誘導してしまっていると気が付いたんです。
子供の立場で考えれと迷惑この上ない話で、『自分で一生懸命考えているのにうるさいよ。好きなことをしろっていったじゃない!』と内心思っているに違いないと思ったのです。
ですから、それ以降は本当に何も言わないようにしました。くじを引いて、どうでもいい物しかもらえない。これもお金の大切さを学ぶための貴重な投資だと思う様にしたんです。
逆に考えれば、親も何もアドバイスしてくれないと思えばより真剣にお金の使い方を考えるはずなのです。
子供が一生懸命に考える環境を親が壊さないように注意が必要なのだと、この経験で私自身もそのことを強く意識するようになりました。

ルール3、追加のお小遣いは絶対に出さない

ちょっと駄々をこねれば、『しょうがないな!特別だぞ!』なんて、200、300円なら渡してあげたくもなります。
でも絶対にこれをしないようにします。
そのために、
『このお小遣いが無くなったら、おしまいだよ。その代わり何に使ってもいいよ。パパは、桜がどう使っても何も言わないから。』
といってお小遣いを渡すようにしています。そうすることで、駄々をこねたりおねだりしたりさせないようにしています。
『自分の手の中にあるお金が全て!』ということを意識させることでより一層、使い方をあれこれ考えて、スーパーボールすくいか?金魚すくいか?たくさん悩んでお金を使います。
そんなにやりたいんだったら、『はい、300円出してあげる!』といいたくなりますが、
【 考えて】 【悩んで】 【自分で決めて】
そして、お金を使う経験をさせるために親はグッと我慢です。
こうすることで、お金の使い方を真剣に子供ながらに考えます。
このお金を使い事を通して 『考える、悩む、我慢する、決断する。』 ということを経験するのがとっても重要だと考えています。
そのためにルールを決めてお小遣いを渡す必要があると思っているんです。
縁日という実際の社会の中でお金を使う経験をすることで、お金は使えば無くなる。使い放題には使えないということを学んでくれていると思っています。
きっと何も考える必要の無い、たくさんのお小遣いを与えていると、大人になってからも使いたい放題にお金を使ってしまって、変な借金をしてしまったりするのだと思います。
わたしは、駄菓子屋でお金の使い方の基礎を学んだように思いますが、お金の使い方は、学校では教えてはくれません。
これも課外授業として、親が子供に教えてあげないといけない事の1つだろうと思っています。
そんな事を考えて、お金の使い方、お金というものを学ぶ環境として、我家では縁日を使って子供に伝えるようにしています。

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