なぜ勉強で一度できるようになったのに忘れるのか?

すぐに忘れる

「あれっ、ここの部分って前に習ってできるようにならなかったっけ?」
子供のテストなどを見ているとそんなことを思ってしまうことがありませんか?
せっかく成績が上がったのに、あれれれれ?成績が落ちていってるぞ!
このカラクリの正体は、なんなのか?
こんな現象に、私も何度となく直面しましたがその結果わかったことがあります。
それは、

人間の脳みそは覚えたことは忘れるようにできている。

ということです。当たり前のことではあるのですが。
それだけ記憶ってあいまいなんですね。
ただ、忘れてしまうのは、忘れてしまう程度にしか覚えていないということでもあります。

1、忘れてしまうのが原因

どういうことかというと、記憶が定着する前に覚えたことを繰り返すことをやめてしまっているのですね。
だから、あっさりと忘れてしまう。できていたはずのことが出来なくなってしまう。
勉強だけではなく、どこでもこれは起こっていることです。
例えば、パソコンの複雑な操作を習った。
その時になんとなくわかって操作も出来た。
でも、あとになってもう一回やろうとしたらできなかった。(忘れていた。)
こんなことって経験ありますよね。勉強も同じです。
これが、覚えることが連続の勉強では、しょっちゅう起こっているのです。
この悲劇が起こる理由は、せっかく覚えたことを繰り返さないからなのです。
繰り返すといっても2回、3回ではありません。
10回、20回と繰り返していないからです。何度も何度も繰り返して、忘れないくらい記憶に定着をさせていないからです。
学力を安定させるには、この繰り返しが必須なのです。

2、難しいことを覚えようとするからいけない

難しいこと。いわゆる応用問題を解いたり、覚えようと背伸びをするからすぐに忘れてしまうのです。
応用問題はを解く応用力は、基礎力があって初めて成り立つ力です。
基礎力がないのに応用力は身に付きません。
でも、テストの点数を取るために応用問題の解法や問題のパターンを覚えます。
国語の場合は、応用問題ではなく難問と置き換えてもいいでしょう。
背伸びをして、応用問題の解法や問題のパターンを覚えるとどうなるか?
覚えたことが非常に複雑に感じたり、難しく感じるはずです。
でも、解き方を覚えればどうにか解ける。だから、点数を採るために覚える。
そして、テストに挑んで正解はするけど、テストが終われば忘れてしまう。
複雑なことを覚えているのですから、忘れてしまうのも早いのです。当たり前ですね。
で、何かの時に学力テストなんかがあると解けていたはずの問題なのに、問題が解けなくなっている。
いいとこまでは行くけど、最終的に間違えててしまうとか。そんなことが起こるのです。
それは、基礎があってそのうえで応用や難問に取り組んでいないからなんですね。
背伸びをしたその場しのぎの対策だと、覚えては忘れ、成績の上下動を繰り返すことになります。
成績が安定しないのです。
だから基礎を徹底して繰り返すのが、学力安定の基本です。
基礎がしっかりできていれば、応用問題や難解な問題もむつかしくは感じなくなる。
こうすることで、成績が安定した本当に実力を手に入るのだと思っています。
さらに、基礎がしっかりと身についていれば、応用力がどんどん身に付きます。
ぐんぐん成績が伸びる子は、この基礎力がしっかりしているんですね。

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