小学生の国語の勉強は、
文章を読解する力が8割といっていいでしょう。
残りの2割は漢字です。
この8割を占める文章の読解力で苦戦する小学生は非常に多くいます。
そして、親の悩みは「どうしたら読解力が上がるのか?」ということでしょう。
かなりの難問ですよね。
でも、読解力を上げる方法はあるんです。ただし簡単には上がらないのがつらいところ。
家庭で子供の読解力を上げる方法についてお伝えしていきます。
では、読解力ってどんな力なんでしょうか?まずは攻略するべき読解力を知りましょう。
そもそも読解力って何?
文章を読んで書いてあることを理解する力=読解力
もう一歩踏み込んで読解力を見ていくと読解力の前に理解力という壁があるのがわかります。
読解力は、文章を読んで理解する力です。
でも、文章を読む前に必要なのが会話をする力です。
相手の話の内容を理解する力=理解力
と考えています。
読解力の前には理解力があるんです。小学校の低学年ではこれが重要になります。
なぜなら低学年の国語の教科書に載っている文章はほとんどが物語文だからです。
例えば、
・私も急ぐ
・私が急ぐ
この2の短い文でもイメージする内容は変わってきますよね。
「私が急ぐ」=ほかの人がいてもこの人がとにかく急いでいる。
こんなことが読み取れると思います。
これを話している中で理解する力が理解力です。
この理解力は、日々の会話の中や実体験を通して学んでいく力になっています。
「理解力」があって「読解力」につながっていく
これを覚えておいて下さい。
とはいうものの小学生の低学年の子供にそんな難しいことを意識させるのは無理ですよね。
小学校低学年の読解力のレベル
小学校の低学年の理解力や読解力のレベルは、読んだ本のあらすじをきちんと伝えられないくらいは普通です。
高度なことをやろうとするから親は頭を抱えるんですね。リラックスしていきましょう。
2年生の読解力のレベルは
※小学2年の教科書「スイミー」より
これを読んで理解できるレベルです。この一文が理解できれば問題はありません。
一文の連続が文章になるからです。
目指す読解力はこんなものなんです。
では、小学生の読解力を上げるために何が必要なのかを伝えていきますね。
読解力を上げる方法とは
子供の国語の成績を左右する読解力を上げる方法は・・・
といいたいのですが、残念ながら、読解力を身につける近道ないんです。
漢字や計算の勉強と違って子供が一人で読解力を上げるのは難しいでしょう。親のサポートが必要になってきます。
でも、コツコツと積み重ねることで確実に読解力は上がりますし一生使える力になっていきますのでサポートする側もやりがいがあるはずです。
読解力を上げるためにすることは二つ。
2、読書をする。
この2本立てで確実の読解力は上がります。
会話で理解力アップ!
読書で読解力アップ!
ですね。
理解力をアップする!会話を理解する力
会話を理解する力はどうやって身につけるのかをお伝えします。
相手の話を聞いて話の内容を理解する力です。
どれだけおおくの話を聞いたか?これが決め手となります。
子供とコミュニケーションをとればとるほど理解力は上がっていきます。
家庭内だけでなく多くの人と会話をすればするほどさらに上がっていきます。
家庭の中で多くの会話をするには、食事の時間が一番効果的でしょう。
人が増えれば話も自然と膨らみますし話題も多くなります。
子供と二人で話すよりも、複数人で話をするほうがコミュニケーションをとりやすいですからね。
あまり構える必要はありません。たくさん会話ができるようにすること。子供に話をさせることを意識しましょう。
食事をしながらその日あったことや学校の行事の事や家族のイベントのことなどを話をすればいいのです。
「今日は何したの?」
「何して遊んできたの?」
「お母さん〇〇で最近忙しい。」
「今度、みんなで〇〇に行こう!」
こんな内容で十分です。これを毎日することによって親子のコミュニケーションをとるのにも役に立ちます。
それと同時に話の内容を理解する力が養われます。
友達とたくさん遊んでいるから大丈夫とは思わないでくださいね。
子供同士の会話もいいのですが、親との会話・大人との会話が重要なんです。
その理由はこうです。
親との会話で子供の理解力が上がる理由!
子供同士の会話は、5W1Hがないので理解力を高めるのは大人との会話をおすすめします。
5W1Hとは、
- 誰が
- どこで
- 何をして
- どうだったのか?
- 自分はどう思ったのか?
です。
会話の中に5W1Hが含まれていると文章がしっかりと組み立てられている状態になります。
大人の話には自然と5W1Hが含まれているんです。
大人との会話は何気なく話をしている内容でも子供同士の会話とは比べ物にならないくらい話している文章の質が高いのです。
なぜ大人の話には、5W1Hが含まれているのか?それは、5W1Hの要素がないと相手に話が伝わらないからです。
子供と話をしている時はもちろん、食卓を囲んで親同士で話をしている時にでも何気ない会話を子供は聞いています。
そして、親が何を話しているのかを一生懸命に理解しようとしているものです。
【理解力】は、毎日の会話の積み重ねから生まれるものだと思っています。
余談ですが、
食卓での会話を優先するためにやっていること
我家の食事をするスペースにはテレビが置いてありません。本来、テレビを置くスペースには金魚の入った水槽がおいてあります。
以前は、多くの家庭と同じように我が家でもテレビを見ながら食事を取っていたんですね。
ところがある日、テレビが壊れてしまいました。
別の部屋にもテレビがあったのですぐに新しいテレビを買うことをしませんでした。
テレビをつけて食事をしていたときには、「早く食べなさい!」「テレビ消すわよ!」なんて親の声が飛んでいたました。
どこの家庭でも一緒なのだと思います。
ある日、テレビがないまま食事をしていたら、はっと気づいたんです。
「なんか、前よりもたくさん会話をしている。」って。
それっていいことだと思ったので、新しいテレビを買わずに水槽を置いたままにしています。
読解力をアップする!文章を読んで理解する力
読解力は、会話で養った理解力がないとなかなか伸びません。
読解力を身につけるには、どれだけの文章を読んできたかが重要になってきます。
触れた文章の量によって読解力は変わってくると思っています。
読解力を上げるのが読書。
ですから、親としては、
多くの文章に触れられるような環境を作るしかありません。
環境を作るといっても本をたくさん買うのではありません。
本がたくさんあるだけではダメなのです。
子供が本を読む環境を作るには、
2、親が本を読むこと
が必要になってきます。
1、子供に本を読んであげること
絵本でもいいですし、教科書でも構いません。
子供に本を読む習慣がないなら読み聞かせを試してみてください。
子供の読解力のレベルに合ったものを選んであげてください。読んで話をの内容を理解できるものがおすすめです。
内容の難しいものは避けたほうがいいでしょう。
おすすめは、教科書です。
教科書なら学校の授業の予習や復習になりますのでテストの点数は確実にアップします。
点数が良ければ子供の自身にもつながるはずです。
小学校の1,2年生なら読み聞かせをしてもいいと思っています。
読み聞かせをしながら、本の中のストーリーについて親子で会話をするが効果的です。
文章に触れさせながら、理解力をアップさせられるので一石二鳥です。
・スイミーはどんな気持ちなんだろうね?
・スイミー、よかったね。仲良くなれたね。
こんな感じで主人公の気持ちなどの会話をするといいと思います。
2、親が本を読もう
子供は親のしていることをよく見ています。(^^;
親が本を読んでいることが多ければ、本を読むことが当たり前だと子供は思うものです。
当たり前のことなのだから、子供は自分から本を開いて読むよになります。
自分で興味を持って本に読むのが理想の形です。
本を読まない親が「本を買ってきたから読みなさい。」と言いつつテレビを見ていたらどうでしょうか?
子供が本を読むはずもありませんよね。
親が本を読むことで、自然と子供は本を読むようになります。
子供が本に興味を示すようになったら、子供が興味を示す本を買ってあげてください。
さらに読書をするようになるものです。
我が家では、そうして本を読む習慣を身につけさせました。
親もそうですが、子供も新しい知識を身に着けたときになんだかうれしい気持ちになったり、ちょっぴり成長したかもと思う気持ちがわいてくるようです。
本を読むことで知識が増えることを実感すると子供は
本を読むこと = 楽しいこと
になります。そうなればしめたものです。親が何も言わなくとも勝手に本を読むようになります。
この状態になってから本をたくさん買ってあげればいいのです。
そうすれば、乾いたスポンジのように知識を吸収して行きます。
興味を持って本を読むことで内容を理解しようとする力が働くのでしょう。
そして、多くの文章に触れることで、自然と文章を読んで内容を理解する力を身に付ける事になっていきます。
コメントを残す