子供に勉強を教えようとしても、気乗りしない感じであれば、それは、勉強の教え方が間違っている可能性があります。
子供からすれば、勉強を教えてくれてありがたいというよりもパパ(ママ)に勉強を教わりたくない。
「だって、楽しくないんだもん。」と思っているかもしれません。
確かに、勉強ですからすべてを楽しくできるわけではないのですが、勉強が終わったときに
- 教わってよかったと思うか?
- しんどかったと思うか?
ここで、教わりたい。教わりたくないに気持ちが分かれているのだとおもいます。
我が家の娘たちは、パパが勉強を教えるというとありがたいことに「教えて!」とよってきてくれます。
わたしが娘たちに勉強を教えるときに気をつけていることを5つのルールとしてまとめてみました。
この5つのルールに気をつけるだけで、子供のやる気も引き出せる教え方を身につけられるかもしれません。
是非参考にしていただければと思います。
親が子供に勉強を教えるときの5つのルール
- 間違いを正さない
- 否定をしない
- 他人と比べない
- できなくて当たり前の心構え
- 一度では覚えられないという心構え
1、間違いを正さない
子供が問題を解いているときに簡単な間違えに気がついてしまうと、気になって「ここのところは、大丈夫かな?」なんていって、せっかく問題を解いているのに割って入ってしまう。
こんなことをしていませんか?これ、最悪です。
「あっ、こんなところを間違えている。注意不足のミスなのに・・・。」って気持ちはわかるのですが。
これをすると、子供の集中力を途切れさせてしまいます。せっかく集中力が高まっているところに横から割ってはいるのはおすすめできません。
もうひとつ付け加えると、学ぶプロセスというものがあるのです。
↓
【教わる】
↓
【間違えてた。わからなかった。でも、できるようなった。】
↓
【成長を実感】
↓
【うれしい。楽しい。】
勉強は楽しいに子供を導くには、このプロセスを経験させる必要があります。
だから、間違えは成長のキッカケと思えば、グッとこらえることもできるのです。
わたしは、「あっ、間違えてる。」 (* ̄ー ̄)ニヤリ
とチャンスが来たぞと思うようにしています。
2、否定をしない
既に習ったことや教えたこと。そして簡単なことで間違えてしまうと、
- また違う。
- さっき教えたでしょ。
こんなことばがつい出てしまうことがあるようです。
でも、これ最悪です。
子供は、こんな否定的な言葉を投げかけられたら、なんにも楽しくありません。
「勉強をしなさい。」
「早くやりなさい。終わらないわよ。」
といわれ、しぶしぶ、勉強を始めて、その上
「ほら、ここ間違っている。」
「しっかり問題を読みなさい。」
こんなことを言われたら、子供は「勉強なんかするものか!!」と心の中では、ムッとしながらも仕方なしに勉強をすることになるでしょう。
次の機会に「勉強をしなさい。」なんていったら、「あー、うるさいなぁー。」とおもうでしょうね。
子供が勉強から遠ざかるのは、楽しくないから!
だから、親は、どんなに成績が悪かったとしても、抜け落ちている知識がいっぱいあったとしても「いいトコから見てあげる。」これが大事なのです。
「おーこれもできるようにあったんだ。」
「へー、この前は、できなかったのに、できるようになったね。」
「まー、ここはできないけど、こっちはできるじゃん。大丈夫だよ。」
こういった言葉をかけてあげれば、少しずつでも勉強への意識があがっていくはずです。
自信を持ったり、楽しいと思えれば、子供は得意満面の顔になっていきます。必ず。
3、他人と比べない
よその家の子がどんなに成績が良くても、それはよそ家の子です。
兄弟で勉強のできるできないの差があったとしても、それはそれ。
「◯◯くんに負けちゃうよ。」
「お兄ちゃんは、もっと頑張ってたよ。」
こんな言葉を発していたなら、最悪です。
子供は、結構わかっているものです。
「 あのこの方が成績がいい。」
「お兄ちゃんは、わたしより勉強ができた。」 とか。
でも、やらなきゃいけないと思う気持ちももちつつ、何で勉強が苦手なんだろうとおもいつつ、勉強ができないでいるんだと思います。
まずは、この子はこの子。という感覚で周りと比べないのが親の基本スタンスだと思っています。
だって、自分の3人の娘を見ていても同じ親から生まれたのに全く違う性格をしています。もちろん、得意なこと苦手なことも全然違います。
勉強だって同じだと思うのです。他人と比べれば、その子から勉強をする意欲を奪い取ることになりるでしょう。
算数が得意な子。国語が得意な子。両方できる子。両方苦手な子。それぞれです。
勉強ができないといっても、授業を聞いていない。とか、教わったけどよくわからなかった。とか、勉強の仕方がわからない。とか、そういったことだと思っています。
わかっていないところを探して親がケアしてあげれば、学力はおのずと伸びていくはずです。
4、できなくて当たり前の心構え
勉強は、わからないことをわかるように変えていく地道な作業といえます。
なので、基本わからないから勉強をするんですね。
わからないのだから、できなくて当然。このスタンスで子供の勉強に付き合うとかなり気が楽になります。
親がどんなに簡単と思うことでも、子供からすれば、「わからない」「難しいとこと」っていっぱいあるように思います。
だから教える側は、わからなくて当たり前。できなくて当たり前の気持ちで根気よく付き合わなければなりません。
極端なことを言えば、同じ事を10回教えてできない子供はほとんどいないはずです。
根気よく教えていけば、子供は期待にこたえてくれるようになるはずです。
それに、親が一生懸命に教えていると子供はうれしいと思うようです。
親が、自分と向き合ってくれていると感じるのでしょう。
だから、真剣に取り組むようになりますし勉強への姿勢が変わってくるのです。
でも、できるようになることを求めすぎてはいけません。それは子供のプレッシャーにつながりますから。
5、一度では覚えられないの心構え
この心構えをもてないことが結構、多いように思います。
例えば、
そして、結構労力もかかった。
だから、もう大丈夫と思ったのに・・・。
2週間後同じことをしたら忘れている。できていたのに出来なくなっている。
こんなパターンです。
すると、「なんで?この前やったよね。できるようになったのに何でまた同じところで間違えるの?」
思わず、このような言葉が口から出てしまいそうになるのも気持ちはわかります。
でも、それを言葉に出したら、これ最悪です。
教える側に労力がかかる部分って、理解が難しい単元だと思うのです。
一度教えただけで、覚えられるほど子供の頭は器用ではありません。
一度教えたことでも、当然、時間がたてば忘れます。忘れるというよりも記憶が薄れてくるといったほうがいいでしょうか。
内容が複雑であればあるほど記憶が薄れるスピードも速くなります。
でも、子供だって教えたことを忘れたくて忘れたわけではないのです。
ですから、もう一度同じ事を教えれば子供の記憶はよみがえります。
「あー、そうだった。」
「そうだ、そうだ。思い出した。」
そして、もう一度同じ事を教えることで、より強く記憶がされるんです。
難しいことは、時間を置いて忘れた頃に何度か繰り返さないと知識が定着しない。
このことを教える側は、しっかりと意識する必要があります。
わたしは、子供に勉強を教えるときにこんなところに注意を払うようにしています。
ちょっとでも、子供に勉強を教えるときのヒントになればと思っています。
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