負けた時の痛みを教える!

負けると悔しいという感情

我家では、かるたで遊びながら、ことわざ・慣用句などを一緒に覚えていました。
勉強という側面とは別にもう1つ、カルタを使って教えたことがあります。
それは、負けることの悔しさです。
それを教えることになったのは、娘が友達家に呼んで遊んでいた時のことをママに聞かされたのがキッカケでした。
我家では、遊びと勉強をかねてカルタをほとんど毎日やっていました。
ですから、他の子供と比べてカルタが強いのです。当然です。
しかも、自分が毎日使っているカルタで友達と勝負をしたら負けるはずは有りません。
まだ、我家でカルタに取り組んでいたのは、桜が1年生のころでしたから娘も勝てることが楽しくて負けてしまうこの気持ちを汲み取りなんてことができなかったようです。
友達からすると、

「負けるのが分っていて、カルタをしても面白くない。」

「でも、桜ちゃんは、カルタをやりたがる。」

「桜ちゃんとは、遊んでいても面白くない。」

なんてことにもなりかねません。
そんな光景を想像できたので、これはいけないなと思ったのです。
で何をしたかというと、娘の桜とカルタをする時には、「絶対に負けない!」ことにしました。
始めは、カルタに興味を持たせるためにも楽しいんでやればいいのです。
子供に勝たせてあげるということも楽しさを演出するためには必要です。
だから、わざと負けていたこともあります。
でもね、【 勝つ = 楽しい 】 しか教えることが出来なかったのです。
親として、【 負ける = 悔しい 】を教えないといけないと思ったのです。
ですから、コテンパンにやっつけました。パパの圧勝です。
そんなに力の差があるとは思っていなかった桜は、悔しくてオイオイ泣きました。
そして、「悔しいなら、もう一回やってみる?今度は勝てるかもよ!」なんて言って再度、コテンパンにやっつけました。
桜は、ママに抱きついてオイオイないています。
そこで、
親 「桜。負けると悔しいでしょう!」
子 (泣きながら、コックリうなずく。)
親 「昨日、○○ちゃんと△△ちゃんは、桜に負けたんだよね。」
「桜が全部、勝っちゃったんでしょう。」
「昨日、○○ちゃんと△△ちゃんは、今の桜みたいに悔しかったはずだよ。」
「○○ちゃんと△△ちゃんが悔しい思いをしていたの分らなかったでしょう。」
子 (コックリ。)
親 「今は、分る?」
子 (コックリ。)
親 「勝つことはいいこと。勝つために頑張ったんだから。」
「でもね、桜が勝てば負ける人がいるよね。」
子 (コックリ。)
親 「負けると悔しいでしょ。だから、勝った人は負けた人の気持ちも考えないと
楽しく遊べなくなるんだよ。」
「パパが言っていることわかる?」
子 「うん、わかる。」
こうして、負けた人の気持ちというものを理解させました。
この後もカルタをする時は、もちろん全力です。手加減は一切しません。
でも、勝てなかったらカルタをやらなくなるんじゃないかと思っているのならそれは違います。
勝てなくとも楽しさや子供のやる気は引き出せます。
どうするのかというと、勝ち負けではなくて、どれだけ多くの札を取れたか?に焦点を切り替えるのです。
「さっきは、10枚だったけど、今度は12枚取れたじゃん。やるじゃん。」
「そろそろ、パパが負けたりして・・・」
こんなふうに、勝ち負け以外のところを見てあげればいいのです。
こうすれば、例え勝てなくとも楽しさが減ることも興味がなくなることも無いんですね。

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